帝京大学医学部附属病院循環器内科

後期研修

後期研修責任者挨拶

後期臨床研修 循環器内科コース  責任者:横山 直之

循環器内科の到達目標は、心血管系に関する基本事項(解剖・生理・病理・薬理)について理解し、問診や身体所見の診察を適切に行い、心電図や超音波検査、血管造影、心筋シンチグラム、CTなど画像診断の判読ができ、診断から治療にいたる診療計画を立てることができるようになること。
上級医の指導の下で、虚血性心疾患、不整脈、弁膜症、心筋症、心不全、高血圧、大動脈疾患、末梢動脈疾患などの入院患者を受け持ち、高度集中管理が可能な循環器センター病棟で急性心筋梗塞や急性大動脈解離、急性心不全などの救急疾患にも対応する。

帝京大学医学部附属病院 後期研修プログラム

  • 1. 指導スタッフ

    後期臨床研修 循環器内科コース 責任者:横山直之 常勤スタッフ 11名 (日本循環器学会認定循環器専門医 7名、インターベンション治療学会認定専門医 2名)

  • 2. 到達目標

    当院における循環器科研修では、研修医の経済的側面も確実に保証されているので、各人は安心して専門研修に専念することができます。
    日常診療業務、各種カンファレンスに出席することで、循環器領域の幅広い知識を習得し、循環器日常診療において必要な診断と治療を遂行できることを目標にします。

    ・教授回診:毎週土曜日

    ・CCUカンファレンス:毎日朝7時45分

    ・心臓カテーテルカンファレンス:毎週火曜日、金曜日午後5時から

    ・内科・外科合同カンファレンス:毎週木曜日午後5時から

    ・不整脈判読演習:毎週火曜日、金曜日

    ・心エコー図判読演習:毎日

    ・心臓CT判読演習:毎週水曜日

    ・フットケア・カンファランス:毎週木曜日午後4時30分から

  • 3. 研修生活

    我が国の医療の質的向上のために不可欠な使命を持つ、自立した循環器医を育成することが基本目標です。そのための専門的技術の修得と、課題に立ち向かえる循環器病学研究者であるための基本的な要件の修得が教育目的となります。
    前者については、循環器疾患診療に従事する者として、もとめられる幅広い知識、技術と循環器専門医資格取得に必要な要件を修得させるとともに、循環器疾患に関連する各種のリスクファクターや脳・腎などの臓器障害、末梢血管・大血管に関する周辺領域の診断治療を適切に行うことができるようにします。

    さらに、病院の精度管理、倫理、医療安全に貢献できる能力を教育します。後者については、循環器疾患を対象として、病態の解明および診断ならびに治療にかかわる研究を行う能力を修得させます。

  • 4. 研修プログラム

    後期研修
    後期研修1年目:

    循環器を専門領域とすることを念頭におきつつ、循環器症例のみならず広く一般内科領域やプライマリー・ケアに関する診療能力を高めることを目標とします。そして、後期研修2年目での内科認定医修得を目指します。原則として、ERセンターに2か月間ローテーションします。また希望により他の専門内科や総合内科のローテーションも可能です。総合内科研修では、循環器科スタッフの指導の下、循環器診断に必要な検査・手技を行い、各カンファランスなどに積極的に参加することによって、以下のリストに挙げた循環器領域の目標の達成を目指します。

    行動目標

    循環器診断に必要な基本的診察技術が指導的立場で実践できる。
    循環器診断に必要な基本的検査技術(心電図・運動負荷心電図・ホルター心電図・胸部単純X線・心エコー図・各種血管エコー・PWV・ABI)を指導的立場で施工あるいは読影できる。
    循環器診断に必要な専門的検査技術(トレッドミル運動負荷心電図・運動負荷心筋シンチグラフィ・心臓CT・心臓MRI)を単独で施工あるいは読影できる。
    循環器診断に必要な専門的検査技術(心臓カテーテル・各種血管造影・電気生理学的検査・経食道心エコー図・血管内エコー図)を指導医の管理下で施工あるいは読影できる。
    循環器疾患に対する各種治療薬について、その特性を理解し、適切に使用することができる。
    循環器疾患におけるプライマリケアを適切に施工できる。

    後期研修2年目:

    循環器センターで、重症心血管疾患患者の集中治療を担当し、循環器専門医資格に必要な要件を修得します。

    行動目標

    専門的治療技術(心血管インターベンション・大動脈バルーンパンピング・PCPS・ペースメーカー植え込み・カテーテルアブレーション・心臓再同期療法など)を経験し、その適応や意義を説明できる。
    循環器病学における基礎的・臨床的問題について、それを把握し、科学的に分析し、仮説をたて、それを証明するためのデーターの収集と処理を行った上で、学会に発表し、それを論文化することができる。

  • 5. 研修終了後の進路

    大学院に進学し、学位および循環器専門医の取得を目指すことができます。当科の大学院課程では、優れた臨床医を目指すという観点から、病棟業務の兼務が可能であり、後期研修プログラムに引き続き、循環器専門医の取得に必要な知識および技術を習得できます。
    また、総合内科専門医の取得を希望する場合は、専門医習得に必要な循環器以外の症例を、総合内科において短期研修することも可能です。
    また、将来血管内治療や不整脈治療の専門医を希望する方には、心血管インターベンション認定医(日本心血管インターベンション学会)や植え込み型除細動器管理医、ペーシングによる心不全治療管理医(不整脈学会)の取得を目指す、特別プログラムを用意しております。
    その他、関連病院での研修や海外留学にて研究・研修が可能です。

後期研修
  • TAVI
  • 共にはたらく後期研修医、大学院生募集中!

pagetop